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怖いほどの沈黙のあと、和樹さんは静かに言った。
「そうです。あなたは人形じゃない」
結婚する前のような、いや、それよりももっと冷たく感情を閉ざした瞳が私を見下ろした。
「抱くだけ抱いた、それも事実です。僕に非があります」
その言葉は、私の胸を突き刺した。
婚約変更から五か月、結婚式から三か月。
わずかな時間だったかもしれないけれど、これまで積み重ねたものは確かにあったと思っていた。
思っていたのに……。
茫然と立ち尽くしている私の前に、和樹さんは一通の封筒を置いた。
「明日から四日間の広島出張ですが、今晩から家を空けます。金曜の夜に帰京しますので、それまでにあなたが決めてくれたらいい。──自由になってもらいたいと、心から願っています」
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