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すると魔法のように、車は綺麗に駐車場に収まった。
「さっきはどうしてああなっちゃったんだろう」
「俺が聞きたいよ」
嫌味も許せるほど今はひたすら有難い。
「せっかくだから、もう少し練習して和樹にいいところ見せる?」
「でも……和樹さんが練習に付き合ってくれるって、約束してくれたから」
私がそう答えると、宏樹さんは遠慮なくズバリと切り込んだ。
「だけどあいつ仕事行っちゃったじゃん。結衣ちゃんを一人置いてさ。この二週間見てて、あいつは結衣ちゃんを放置し過ぎだ」
「それは……専務だから仕方ないんです」
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