第１４話 裏切りの予感ー２

裏切りの予感ー２

今回、私のために新たに取得した駐車スペースは縦列駐車で入れなければならないので、和樹さんによると難易度が少し高いらしい。

元々の和樹さんの駐車スペースと取り換えようと言ってくれたけれど、ここに立派に停めてみせたいという欲を出してしまった。

ところが車庫入れを始めた私はすぐに後悔し始めた。
入ったのだから出られるはずなのに、ハンドルを切っては戻しているうちにおかしな方向に挟まっていき、しまいには動けなくなってしまった。

もうお手上げだと再び泣きたくなった時、コンコンと窓ガラスを叩かれた。