いつか優しい雨になるー2

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「ごめんなさい。でも、立派にやりましたよ。死に物狂いで」 見上げた私の顔を、和樹さんが両手で挟んだ。 優しい一度目のキスのあと、深くて長い二度目のキスをする。   でもキスに没頭しかけたところで、ずぶ濡れの私たちは身震いした。 「とりあえず結衣まで濡らしてしまったから拭かないと」 「あの……お風呂沸いてます。私、次は二度目ですけど」   私は少しはにかみながら彼に告げた。
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