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スフィンクスは、エディプスを見つめた。エディプスは、自分の運命に驚愕していた。
「でもですね、そもそもぼくはライオス王を殺してないし。それって、神託とか予言ってのは間違うこともあるってことなんじゃないですか?」
「そう!間違う、よくはずれる!だから、絶対ママとまぐわっちゃだめだよ!」
「しませんよ!でも、もしそうなったらどうなるのですか?」
「王になりイオカステをめとり、母と知らず××してしまったエディプスは、2男2女を授かる。結構がんばったね~。そして、いずれその事実を知ることとなる。近親相姦の不義を悔やみ、国民からもけちょんけちょんに責められたエディプスは、自らの両目をえぐり、盲目となって、娘のひとりとともにテーバイを追われるのであった」
「え~~~~!!!」
「そう、近親相姦と自傷行為、だからこの悲劇ってあんまり人気でなかったのよね。よっぽど芸術かぶれしている劇団くらいしか取り上げない。ディズニーは絶対ないわ」
「あの、なんのことだかさっぱり」
「つまりね、ママと何事もなければ何とかなるかもしれないってこと」
「でも、王妃はもうやる気満々なんですよね?」
「そう、今頃勝負下着選んでるかもよ」
「どうしたら・・・・」
「あのね、イオカステは、エディーが実の息子だとは知らないんだよ。だからうぶな君を誘惑する作戦を立てたんだ。もし、実の息子だとわかれば、さすがにそんなことは考えないと思うよ」
「でも、どうやったら実の息子だとわかってもらえるんですか?」
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