40人が本棚に入れています
本棚に追加
「そこで、計画は変更され、王妃としんちゃんは・・・」
「しんちゃん?」
「あ、クレオーンね。イオカステ王妃と弟クレオーンしんちゃんは、エディプスがすでにスフィンクスを手なずけていることを承知で、国中におふれをだした。曰く、スフィンクスを退治した勇者こそ、ライオス王亡き後の王となり、イオカステ王妃と結ばれる・・・」
「イオカステってもうかなりおばちゃんじゃないですか?」
「いわゆる“びまじょ”」
「それ、ほんとに綺麗だったためしないですよ。だいたい金持ちマダムの悪あがき・・・」
「それくらいわかっている。しかし、女をまだ知らないうぶな青年は、大人の色気に敢え無く撃沈するのであった」
「しちゃうんですか?」
「しちゃうの?こっちが聞きたい」
「しないです。だって実の母親かもしれないんですよね?」
「というか、確実に君の実母だよ」
「衝撃の事実・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!