挽歌

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「まったくなんなのかしらね…」 「亜希子さん…」 「義姉さん…もう死人に口なしになったから言わしてもらうけど…ちづるさんには、毬村の家から出ていってもらうことにしたから…」 「どうしてそんなかわいそうなことを言うのよ…」 「義姉さん!!義姉さんもいかんところにあると言うことに気がつきなさいよ!!義姉さんがちづるさんとあずささんを甘やかすだけ甘やかしまくっていたことが原因で毬村の家がダメになってしまったことに気がつきなさいよ!!」 「アタシがいつちづるさんとあずささんを甘やかしたと言うのよ…」 「やかましいわね!!芳信とちづるが結婚するときに周囲が激しく反発していたことを綺麗に忘れているみたいね!!」 「あの時は…芳信さんがちづるさんじゃなきゃ結婚しない…ちづるさんと結婚できないのだったら死んでやる…」 「義姉さん!!あんたはいつ頃から芳信のストーカーに加担していたのかしら!!」 「違うわよ…違うわよ…」 「やかましいわね!!あんたが芳信のストーカーに加担していたことが分かった以上こらえへんけん!!アタシはもうブチ切れたわよ!!」 亜希子は、菜名に対してより強烈な文言で毬村の家から出て行けと言うたのでありました。
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