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「ニイチャン…返したいのだろう…700万円…」
「返したいッスよ…」
「だったらサァ~ここでかせげばいいじゃねえかよ…」
「ここでって…このマージャン店でかせげと言うこと?」
「ピンポーン…」
ピンポーンじゃねえだろ…
智太郎のいらだちがさらに高まっている中で、メンバーの男のひとりがものすごくヘラヘラとした表情で智太郎におどしをかけていました。
「オメーよ、このまま逃げ回っている方がいいのか、借金の原資作るのがいいのか…それとも…オメーの(男性ホルモン袋)を切り落とすのか…三つしかねーのだよ…どーするかな…」
もうひとりが、刃渡りのするどいナイフをちらつかせていたので、智太郎は弱々しい声で『原資を作る…』と答えました。
「よーし、ほんなら始めるぞ~」
そしてこのあと、智太郎はものすごくイヤな表情をしながらかけマージャンに付き合わされたのでありました。
智太郎は、700万円の原資を作ると意気込んでかけマージャンにいどんでいましたが、原資ができるどころか負け続けてばかりいたので、次第に追い詰められていたのでありました。
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