【特別書き下ろし】憾婚(いこん)

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それから180分後のことでありました。 智太郎は、負け続けてばかりいたので手持ちの金銭かも著しく減少していたのをみてつらそうな表情を浮かべていました。 この時に、智太郎の右の席に座っていた男がヘラヘラとした表情で『オメー払えるのか?』というていたので、智太郎はブチキレを起こしそうになっていました。 「オメーよ、全部で14万円分負けているみたいだけど払えるのか?」 こっ… こんなはずではなかった… あの男の誘いに乗ったのが間違いだった… 智太郎がガマンの限度を大きく超えそうになっていた時でありました。 男3人が相次いでリーチを宣言した時、智太郎はギブアップしそうになっていました。 「ニイチャンどうする?」 「もうアカンみたいやね。」 「さあ、どうする?」 もうダメ… こうなったら… 智太郎は、とっさになりましてジーンズのポケットに忍ばせていた刃渡りのするどいナイフを取り出したあと、ワーッとなりまして店の入り口にいた重房をはがいじめにしまして、ナイフを突きつけて彼らをイカクしました。
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