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「オラオドレ!!よくもオレのことをグロウしたな!!」
「た、た、た、た、助けてくれぇ~」
「おい、やめろ…重房を離せ…」
「オドレ虫ケラ!!オレのところへきたらオドレらのかわいいチンピラをズタズタに切り裂くぞ!!」
「やめてくれ~」
その時でありました。
(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)
カモマージャンのグループのリーダーの男が智太郎の頭をめがけてトカレフを発砲しましたが、智太郎がよけたことで、弾丸が重房に命中してしまったのでありました。
「重房!!」
「しまった!!」
「アニキ!!」
カモマージャンのリーダーの男は、店から逃げ出そうとしている智太郎に向けてトカレフを発砲しました。
(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!ギャーッ!!ギャーッ!!)
発砲した弾丸を智太郎がよけていたので、店の壁や入り口のガラス戸や店内にあります洗面台の鏡に次々と命中していました。
店内にいたお客さまたちが強烈な叫び声をあげて逃げ回っていたので、パニックが拡大してしまったのでありました。
智太郎は、さわぎをかいくぐってその場から逃げ出したあと再び各地を逃げ回り続けていました。
それから2ヶ月後のことでありましたが、智太郎は鹿児島県の警察署で警察官に保護されたあと、佐賀県で暮らしている姉の嫁ぎ先の家の義父母の知人が身元引受人になる形で警察署を出ました。
警察署から出たあと、智太郎は姉の嫁ぎ先の家へ帰ることになったのでありました。
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