【特別書き下ろし】憾婚(いこん)

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「オレはもう破滅だ!!出向はイヤやから転籍という形でもう一度やりなおして行こうと思っていたけど、オレがする仕事じゃないと言うことにきょう気がついたのだ!!ふざけとるわ!!ほやけんおらんどんや!!」 「あなたやめてよ!!あなたはそのように言うているけれども、どうして自分の仕事にほこりが持てないのよ!!」 「ほこり…ほこりってなんや!!オレはほこり以下のクソだと言いたいのか!!」 「そんなことは言うていないでしょ!!」 「いいや!!言うた!!職場の従業員(ばか)どもがミスした書類を直してゆく仕事ばかりがつづいているので、周囲の従業員(ばか)どもがナマケモノなんだよ!!帰宅する時間が来たらグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダばかり言う従業員(ばか)どものせいでオレの人生は破滅した!!ふざけるな!!ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 紀世彦は、手当たり次第にあるものを床や壁に投げつけるなどして暴れ回っていました。 この他、紀世彦は智太郎のことをボロクソに言いまくって暴れ回っていたので、智江水は強烈な叫び声をあげて泣きさけんでいました。 ほのかは、真菜水と紀彦がいる部屋にいまして、必死になりまして守り続けていましたが、紀世彦の叫び声がきわめて危険な状態になっていたことからどうすることもできませんでした。
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