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「それこそまさかですよ。何の為にここに投資してきたと思っているんですか、勿体無い」
ソルトは肩を竦めて大仰なリアクションで天野に切り返す。
「いいですかアマノン、そもそもNMはどうしてここに向かってくると思いますか?」
「は?理由があるの?」
天野は彼女からすれば意図が不明な質問に、首を傾げる。
「当たり前でしょう。でなければ、私が彼をここに連れてくるわけがない」
そういって俺を指すソルト。俺はそれに何を答えるでもなく、ただ黙っている。
「陸地はここ以外にもあります。二割しか残っていないとはいえ、面積で言えば一番小さいんですよ?取るだけならばもっと広くて楽なところもあったはずです」
「……確かにそうだけれど、じゃあどうしてここなのよ?」
天野は少し考えるが結論は出なかったようだ。その疑問を素直に口に出すとドヤ顔でソルトが答えた。
「決まっているじゃないですか。ここが地上で一番発展しているからですよ」
「は?発展している?」
天野は不思議そうな表情をした。まあ、天野ならーー否、【スペーシアン】ならば大体そういう反応を示すだろうな。
「参考までに、天野。あんたはこの島がどういう風に見えてる?」
首を捻る天野に俺は質問を投げかける。すると予想通りの返答が返ってきた。
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