第一話 【第一地区《ファースト》】ーイマノチキュウー

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「どうって……不便で衛生が悪いのはまあ許容範囲だとして、田舎の僻地かしら? 少なくとも都会とは言えないわね」 「だろうなぁ……じゃあ、それが地上では最高峰の技術レベルだとしたら?」 「……はい?」  不思議そうな表情をしているが、俺からしてみればそちらの方が不思議だ。そもそも彼女は一つ大きな勘違いをしている。 「あんたの言う【不便】って言う技術はな、俺達【テラリアン(地球生まれ)】には【快適】な技術なんだよ。何せ宇宙と地球では技術レベルが何世紀かズレてるんだからな」
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