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「……ふむ、まあその質問に答えてもいいけどもさ、その前にそこな幼女「スノウです」……スノウに聞いときたいことがある」
慰霊碑の前に立ち、スノウに改めて向き直る。
「ここから先はもう後戻り出来ない。おそらく人生を棒に降る可能性もある。
ーーそれでも、ロクでもない真実を知りたいか?」
ーーそれはおそらく、心夜なりの優しさであろうと姫華は思った。
既に真実を知った、いやそれ以前から覚悟を決めていた姫華はどうあろうと心夜に着いていくと決めている。
スノウは成り行きでここにいるだけであり、何より自分達と違って何の因果も責任もない。
その幸福をわざわざドブに捨てる必要はない。故に、彼等は願う、「ついてこない」ということを。
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