第二話 【黒き亡霊《ブラック・ゴースト》】―ロクデモナイシンジツ―

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「ーーうん、じゃあまあ早速なんだが」  その姿を背にして、慰霊碑に向き直る心夜。 「取り敢えず、その真実の一端を見せてやるけど、  ーー危ないから二人とも下がってろ」  そう言って、心夜は慰霊碑に拳を突き立てた。  ドゴンという音と共に慰霊碑にヒビが走る。  心夜の腕は完全に慰霊碑に突き刺さり、肘まで到達している。 「……はぁっ!?」  いきなりの奇行と死者への冒涜に叫びをあげるスノウ。  そして、そのスノウを羽交い絞めにして「はーい、下がろうねスゥちゃーん」と距離を取り始める姫華。 「いやちょっと!? 何してるんでーー」  と、食って掛かろうとした時、  ーー慰霊碑に異変が起きた。
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