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「ーーうん、じゃあまあ早速なんだが」
その姿を背にして、慰霊碑に向き直る心夜。
「取り敢えず、その真実の一端を見せてやるけど、
ーー危ないから二人とも下がってろ」
そう言って、心夜は慰霊碑に拳を突き立てた。
ドゴンという音と共に慰霊碑にヒビが走る。
心夜の腕は完全に慰霊碑に突き刺さり、肘まで到達している。
「……はぁっ!?」
いきなりの奇行と死者への冒涜に叫びをあげるスノウ。
そして、そのスノウを羽交い絞めにして「はーい、下がろうねスゥちゃーん」と距離を取り始める姫華。
「いやちょっと!? 何してるんでーー」
と、食って掛かろうとした時、
ーー慰霊碑に異変が起きた。
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