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* 陽炎・格納庫区画
「ーーなーるほど、それは確かに【私達の専門外】だ」
そう言ってアルトは、「やれやれ時間を無駄にした」とぼやきながらその場を後にする。
「え? いや、まだ話の途中じゃねえか!」
チョッパーがそう言ってアルトを呼び止めるが、アルトは「はぁ?」と振り返りながら、
「んなもん聞かなくったって大体予想は付くだろ。もう既に必要な情報は出そろっているんだからな」
と、それまでの悪態とは違い、心底呆れた様な、ウンザリしたような表情でそう言った。
「私は【機械工学】が専門なんだ。【粒子学】ならまだしも【生物学】に興味は無いし、今後覚える気も無い」
「いえ、あの、今までの話に【生物学】関係ありました?」
シモも突然今までの話に関わりの無い事柄が出てきて、狼狽する。
その様子を見て、「まあ、そうなるわよね」と頷く舞子。そしてーー
「ーーつまりこういう事ですよ」
と、アルトと同じでその先を理解した天野が、震えた声で二人に説明をする。
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