第二話 【黒き亡霊《ブラック・ゴースト》】―ロクデモナイシンジツ―

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 * 陽炎・執務室 「もっとも、その研究が成功したのは、今から【3年前】の話ですけどね」  ソルトの言葉を受けて、疑念が確信に、真実に変わった。 「……どういう、意味だよ? もう少し解り易く説明しろよ!!」  恐らくもう気が付いているのだろうが、認めたくないのか、弥生は思わず声を荒げてソルトに詰め寄った。  しかし、そんな悪あがきをしたところで、真実が変化することは無い。 「……それではやはり、あの【黒き亡霊(ブラック・ゴースト)】と名乗る、彼はーー」 「ええ、お察しの通りです。彼はーー」
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