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* 陽炎・執務室
「もっとも、その研究が成功したのは、今から【3年前】の話ですけどね」
ソルトの言葉を受けて、疑念が確信に、真実に変わった。
「……どういう、意味だよ? もう少し解り易く説明しろよ!!」
恐らくもう気が付いているのだろうが、認めたくないのか、弥生は思わず声を荒げてソルトに詰め寄った。
しかし、そんな悪あがきをしたところで、真実が変化することは無い。
「……それではやはり、あの【黒き亡霊】と名乗る、彼はーー」
「ええ、お察しの通りです。彼はーー」
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