一章:君は一体何に命を掛けているんだ

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「星泉さん、月宮 琉太です。よろしくね。」「星泉 夕夏。よろしく。琉太君。」「早速校内案内でもしようか?」「月宮くーん!ここ教えてー!」「ごめん星泉さん、昼休みでもいいかな。」「ええ、安井君、琉太君の代わりに校内を案内してもらえないかしら。」「もちろんだよ、夕夏ちゃん。」「ありがとう。」 「美月、何処が分からないの?」「ごめん、月宮君。教えてほしいんじゃなくて…。ちょっとこっち来て。」「あぁ、うん。」「好きです!付き合って下さい!」「今は誰とも付き合う気が無いんだ。ごめんね。」「ううん、気持ちを言えただけでも良かった。聴いてくれてありがとう。」「あぁ。」このように、何故か俺はモテる。幼馴染の倉田 柚梨に訊くと、 「えっ!?イケメンで優しいし髪染めてないしアクセサリーしてないし成績優秀でスポーツ万能だからよ。 それ以外にどうして琉太がモテるのさ。」と言われる。確かに告白が一日平均5回はされるのだから、自分は相当なモテ顔だということは見当がついているが、優しくしているつもりはない。 なので男友達の由良 瑞樹に訊いてみると、 「良いよなぁ琉太はモテモテで。女子から見たらイケメンだし髪染めてないしなぁ。俺なんか今までの人生で一度も告白された事ないぜ。」と言われた。 放課後。星泉 夕夏に呼び出され、突然宣言された。 「琉太君、私はモンスターと戦う事に命を掛けています。」ぽかんとした。夕夏が只の中二病かと思えた。 だからこう答えた。 「星泉さん、君は本当にモンスターと戦っているのか?」「うん。」     
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