二章:君がなくした物

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二章:君がなくした物

翌日の朝。ここは何処なのだろうかと思った。何故か?可愛らしいピンクで統一された部屋だからだ。 「おはよう。朝御飯出来てるよ。」 「夕夏?」「うん。ごめんね、驚かせて。片眼が透明になっちゃったの。だからカラコンを着けていこうと思うんだけど、琉太カラコン持ってない?」 「持ってる訳無いだろ。ってか入院した方が絶対良いだろ。」「嫌!!絶対嫌!!何の為に第一志望の高校に転入したと思ってるの?」 「我儘言うな。『死ぬ前にしたい事リスト』とかないのか?全部俺が叶えてやるから、入院してくれ。頼むから。」 「分かった、入院する。すれば良いんでしょ、すれば。」「あぁ。」 夕夏は、外に出る自由と片眼をなくした。
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