33人が本棚に入れています
本棚に追加
「こ、告白は本人にしような。」
だが、俺は…
「できない。恥ずかしい。だから、極秘、今日の、ノア様シリーズ。」
そう言って俺は翔に、自分のスマートフォンを見せる。
もちろん、待ち受け画面にはノア様とのツーショット写真。
そしてアルバムアプリには今日のノア様の写真が128枚。
ノア様の家に監視という名目で設置したカメラは、ノア様の寝室に20台。ノア様のリビングルームに30台。ノア様のキッチンに8台。
ノア様のトイレットルームには、各一台ずつ。
その他の部屋には15台ずつ。
100台以上のカメラを設置している。
今日撮れたての128枚を翔に見せつける。
「は?いや…その…。本人に見せ…見せられないな、それは。極秘って、俺に見せていいのか?
というか、もう取り返しのつかないぐらいの重症だな。」
重症…良い響きだ。
「重症でも何でもいい。ノア様の近くにいるだけで幸せだ。」
本当にその通りだ。俺の人生は、ノア様がいてくれる事により、色づくのだから。
「そ、そうか。お前の人生、楽しそうだな。」
翔は苦笑しながら、そう言った。
「ん。楽しい。」
俺は笑顔でそう返す。
「ずっと思ってたんだけど、ノアって名前珍しいよな。」
翔がそんな疑問を呟く。
最初のコメントを投稿しよう!