第1章 プロローグ…?で、あってる?

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「こ、告白は本人にしような。」 だが、俺は… 「できない。恥ずかしい。だから、極秘、今日の、ノア様シリーズ。」 そう言って俺は翔に、自分のスマートフォンを見せる。 もちろん、待ち受け画面にはノア様とのツーショット写真。 そしてアルバムアプリには今日のノア様の写真が128枚。 ノア様の家に監視という名目で設置したカメラは、ノア様の寝室に20台。ノア様のリビングルームに30台。ノア様のキッチンに8台。 ノア様のトイレットルームには、各一台ずつ。 その他の部屋には15台ずつ。 100台以上のカメラを設置している。 今日撮れたての128枚を翔に見せつける。 「は?いや…その…。本人に見せ…見せられないな、それは。極秘って、俺に見せていいのか? というか、もう取り返しのつかないぐらいの重症だな。」 重症…良い響きだ。 「重症でも何でもいい。ノア様の近くにいるだけで幸せだ。」 本当にその通りだ。俺の人生は、ノア様がいてくれる事により、色づくのだから。 「そ、そうか。お前の人生、楽しそうだな。」 翔は苦笑しながら、そう言った。 「ん。楽しい。」 俺は笑顔でそう返す。 「ずっと思ってたんだけど、ノアって名前珍しいよな。」 翔がそんな疑問を呟く。     
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