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まあ、外国名だからだが、そんな事はペラペラ言えないので、王様から聞いた、ノアの名の由来について話す。
「あぁ、うん。ノアの方舟からきてると思う、俺は。あの神話の主人公のノアと性格が似てるからな。誰もが信じないことでも真摯に受け止めて、信じて、祈り続けることができる。」
流石にペラペラ話しすぎただろうか。そんな事を思いながら、翔の方を見てみる。
「そ、そうなのか。」
案の定、翔は、俺があまりにもペラペラとノア様の名前の由来を話している事に驚いているらしい。
半分も理解できていないと思うが。
「まあ、お前には分からないだろうがな。」
俺はこの言葉を付け加えると、翔の視線から目をそらす。
「そうだよ!分からねぇよ!非リアの俺には。」
翔はそう言いながら、体を前に戻す。
「本当にそんな敬愛できる人なのか?
ノア様って。」
翔はボソリとそう呟いたが、俺に聞こえることはなかった。
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