第1章 プロローグ…?で、あってる?

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ブレザーのボタンを一つずつとめていく。 鏡にうつった自分を見て、思い出す。 俺、相津ノア《あいずのあ》は王子だった。唐突に何を戯けたことを言ってるのだと思うのが、正しいだろう。 今は亡き、シュリミア王国。 そこで、俺は15歳まで宮殿にいた。 だが、革命が起きて、俺たち王族は国外追放。本当は処刑だったが、運良く生き残れた。 お父様…王は責任を取って、俺たちを逃させ、自ら断頭台に立ったのだが…。 俺は、本当に王を、父を尊敬している。 いくら、クーデターを起こされた、愚王だと、言われようとも。 と、云う暗い過去話もあるが、今は楽しく暮らしている。俺は、ここ、日本で、男子高校生として、日々を過ごしている。 王宮にいたころからの、幼馴染、 結城優吾(ゆうきゆうご)とともにジャパニーズスクールライフを楽しんでいる。 [ピンポーン] 陽気なインターホンの音が、無駄に広い一軒家中に響く。 「おはようございます。ノア様。」 そう律儀に挨拶した、イケメン男子が、優吾である。 彼はもともと、俺の従者だった。(俺自身、従者という言い方は好きではないのだが)     
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