また失敗しちゃった

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また失敗しちゃった

 それがまた、絵莉の若作りな性格を加速させるのだ。 「とにかく! 今度の週末に家に連れてくるから! ちゃんと愛想よくしてね? 美楽ちゃん」 「……分かったわよ。精々邪魔はしないから、どうぞご勝手に」  駄々っ子相手に諦めた母親のように、美楽はため息混じりに了承した。  これでは、どちらが母でどちらが娘なのか、分かったものではない――。
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