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第2話
西園寺の体を跨いで、アザミは男の逞しいペニスへと口淫をしていた。
アザミの下半身は、横たわる男の顔の上にある。
口の中の感じる場所を、亀頭部分でこすりたてるようにして奉仕すると、アザミ自身も気持ちよくなっていき、触れられもしない内からアザミのそこも勃起してしまった。
若く、見目の良い西園寺のような客は稀だ。
アザミは誰にでも股を開く男娼だが、どうせしゃぶるなら腹のたるんだ男よりは、やはり俳優張りに整った男の方が、やりがいもあるというものだった。
しかも西園寺の持ち物は、外見に相応しく立派である。
アザミは熱心に舌を這わせ、エラの部分に吸いつき、先端を舐めた。
「さすがに、巧いな」
アザミの尻を撫でながら、西園寺が掠れた声で褒めてくる。
当然だ。アザミはこれで、稼いでいるのだから。
西園寺の手が、やわやわと尻の丸みを辿り、双丘を左右に開き、アザミの後孔を空気に触れさせた。
「マツバもそうだが……ほんとうに、どこもかしこもきれいだな」
男の声音は感嘆のそれであったが、マツバと比べられたことにムっとする。
アザミは口の中の牡に、軽く歯を立てた。
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