第2話

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 男が一瞬息を詰め、ぴしゃりとアザミの尻を叩いた。 「客のを噛むなんて、(しつけ)のなってない男娼だな」 「僕を抱くと言っておきながら、他の男娼と比べるなんて、デリカシーのないお客様ですね」  しれっとそう言い返し、アザミは上体を起こした。  膝を布団の上に滑らせて、体の向きを変えると、しっかりと勃起している西園寺のペニスを指先で支え、騎乗位で後孔にそれを咥え込もうと、腰をゆるゆると落とし始めた。 「アザミの孔は、マツバよりも良いですよ」  唇で、笑って。  アザミはひくつく後孔へ怒張を迎え入れた。  大きく張り出したエラの部分が、ごり……と中をこする。  アザミの中が悦んで男へと絡みつき……奥へ奥へと誘う蠢動を見せた。  上になったアザミの腰を、西園寺が掴んだ。  突然、下からずん……と突きあげられ、アザミは思わずのけ反る。 「ああっ」  バランスを崩すまいと、アザミは布団に手を付き、体を支えた。そんなアザミに構わず、西園寺が腰を上に突き上げて、ずぶっ、ずぶっ、とアザミを串刺しにしてくる。 「ああっ、あっ、あっ」  腰を固定されているため逃げることもできず、奥の奥まで侵入された。  ひと際強い突き上げがあり、アザミの肘ががくりと折れた。     
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