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けれど縛られることに慣れていないのか、アザミのその切れ長の瞳の奥に、少しの怯えを見つけて、西園寺は嗜虐心を煽られた。
「アザミ。乳首だけでイけたら、ご褒美に挿入してあげよう」
「西園寺様……」
「できるだろう?」
「アザミは……乳首でイったことが、ありません……」
先ほどは自ら西園寺の牡に跨って腰を振っていたというのに、そのアザミがいま、縛られて気弱な風情を見せている。その様に西園寺の劣情が刺激された。
「可愛いことを言う……」
く、と唇の端で笑って、西園寺は箪笥の引き出しにあった文箱から、筆を取り出した。
毛先のやわらかなその筆で、まずはアザミの性器の先端をほじる。
くりくりと尿道孔をくすぐると、先走りの液体が筆を濡らした。
西園寺は淫液をたっぷりと筆先に沁み込ませ、それを胸の赤い粒へと近付けた。
アザミの胸を縊り出している縄を、指に引っ掛けてパチンと弾く。
「あぅっ」
アザミが叫んだ。
「痛いか?」
西園寺の問いかけに、アザミがこくこくと頷く。
「だがきみのここは、悦んでいる」
筆を肌の上に乗せて。
アザミの乳輪の周りで円を描く。ビクっ、ビクっとアザミの足が揺れた。
縛られたまま横たわっているので、尻の丸みも開かれ、結び目が半分埋まっている秘部も丸見えであった。
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