2019年1月 62歳 加速している自分を感じて

前書き

　パワーポイントの資料を作りこむ感じは、アニメーターが1枚1枚絵を描くのに似ていると思う。時間をかけて書いた絵が、講義では一瞬で消費されていく。毎日昼休みに40分ぐらいかけて5枚ぐらいのパワーポイントの資料を作るのだが、5枚の資料を講義で使う時間は5分ぐらいだ。たくさんの時間をかけて作った資料を爆発させる感じで話をしてくる。
　講義についてはまだ修業中というより、修業を始める決意をしたぐらいの感じだ。講義中、自信がない箇所に来るとどんどん早く話すのが自分でもよくわかる。よく理解していない部分は、質問される前に速く読んでしまおうとする。でも、講義の修業をしていくしか私の道はない。よくわからない部分にも向き合っていかないといけない。よくわからないといってしまってもいいと思う。労働安全コンサルタントとして開業するつもりなのだから、場数をこなすして多くの人に伝える技術を身につけたいと思う。基本は、大きな声でゆっくり講義することだ。初見に近いテキストをどこまで自信を持って教えられるかに講師の実力が出ると思う。年に10回ぐらい講義することで実力を養っていきたい。
　この仕事は、今後も楽しむことはできずに、必死にやることになりそうだ。私が楽しめた方が相手も楽しめると思うのだが、まだそういうレベルに達していない。