前書き

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 大きな変化はなかったといったが、「日経ESG」(昨年4月に「日経エコロジー」から雑誌名が変わった)への私の連載は今年1月に発行される2月号で終わった。ほぼ3年間続いた連載が終わるというのは、大きな変化だった。しかし、この連載終了を後ろ向きに捉えてはいない。次に進むためには、いったん終わらせた方がいいと思って、自分から編集者に終了をお願いした。卒業するようなものだ。もう少し書くことはあったと思うが、評判が落ちてからボロボロになって辞めたくなかったので、好評のうちに終わらせた。余韻がある方がいい。  この連載の終了が、私に「定年後は終わった」と感じさせた契機になった。次に向けて生きようと思っている。そして、次は「死」だと悟った。もう、日清紡のことは尾を引いていない。(連載は、日清紡の頃の話を退職してからも書いていたので、定年後を続かせていた感じが
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