キミが触れる

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「んん、ぅ……」 口腔内に入ってきた來斗の舌に舌を擽られ、むず痒さに震えている隙に、幸也のズボンが下着ごと膝の辺りまで脱がされる。 「ぁ、」 中途半端に脱がされ、しかも來斗が上から乗っている状態なので、思うように身動きが取れない。 拘束されているような感覚が、いっそう幸也の熱を煽り思考を鈍らせていった。 カチャ、という音を聞き、幸也が閉じていた目をうっすらと開ける。 ぼうっと見上げた先、欲に濡れた來斗の目がじっと幸也を見つめていた。 「ライ兄……っえ、あっ……」 突然火傷しそうな程の熱さを感じ、何事かと幸也は下を向いた。 目に飛び込んできたのは、來斗が自身と幸也のを一緒に握っている光景。 信じられない状態に幸也の顔が真っ赤に染まる。 「うそっ……待って、あぁぁっ」 止める間もなくそのまま一緒に來斗の手で擦られ、突き抜けるような快感が幸也を襲った。 「、ぁ……や、あッ……」 「ユ、キ……ユキッ」 抑えきれない喘ぎが口から漏れ、羞恥心から幸也の目に涙が溜まっていく。 気づいた來斗が舌で涙を舐めとり、そのまま瞼の上、額に残る傷痕へと唇を滑らせた。 軽く触れ、線に沿って舌を丁寧に滑らせる行為はいつもの戯れでもされているはずなのに、焦れったい気持ちよさが幸也の熱を煽った。 來斗の舌が傷痕に触れる度に、ゾクゾクとした快感が走る。 それはそのまま幸也自身の熱へと繋がり、熱かったはずの來斗の温度が分からなくなっていった。 身体が熱い。 熱い。 気持ちいい。 來斗の唇が、手が与えてくる刺激が気持ちいい。 触れ合っている來斗のソレが硬く大きくなっていくのが、どうしようもなく気持ちいい。 來斗の熱に引き摺られるように幸也のも限界が近づいてきた。 「ーーあ、ぁ、……ライッに、」 「ッ…………」 すぐ側で聞こえる來斗の息遣いが荒い。 一層來斗の手の動きが強く速くなり、次々くる快感に耐えきれなくなった幸也が、震える手で來斗の腕を掴んだ。 「ダ、メ……もぅ、イクッーー」 頭が真っ白になるのを感じると同時に、幸也の腹に熱が飛び散る。 「ッーー」 1拍遅れて來斗が達したらしい。 低い唸り声が聞こえた直後、幸也の腹にじわりとした熱さが広がった。 「らい、う、ん」 息が整わないうちに口付けられる。
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