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「山本、この期に及んでもまだ認めないのか。君に納得してもらうためにもこのサイトの中に入って詳細を確認したいんだが、なぜか、これ以上、サイトの中には入れないんだ」
(会社のサーバーがいかがわしいところへ行かないようにブロックしてんだよ…)
「池手名さん、とりあえず会社のパソコンでそんなの見たらダメです。何回もそんなとこいってると、サーバー管理してる人に怒られますよ。てか、もうすでにアウトですけど…」
「確かに、業務とは関係ないな。住所は控えたし、サイトを閉じるとしよう」
「あの…聞いてもらえないと思いますけど、そこ行かない方がいいですよ」
「なぜだい?サイトで詳細が確認できない以上、自分の足で行くしかないと思っているんだがね」
こうなったら、もう何を言ってもムダだということを山本はよく知っている。
「そうですね。じゃあ、また感想聞かせてください。では、失礼します」
「ちょっと待て!」
今度こそ帰ろうと帰ろうとする山本をいそうが再び呼び止める。
「池手名さん、僕、時間がですね…」
「わかってる。7時だろ。ネバーランドに入れるのはどうやら8時かららしいんだ。まあ、そういうルールなら従うしかないから、それまでゆうこちゃんのところで飲もうと思ってね。1杯だけでも付き合わないか?」
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