第3章 思い出

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2016年8月5日(金) PM13:30 遊園地 フードコート 「私が邪魔だったらもう帰るけど、 気を使わせちゃ悪いからね…」 先輩は気を使って帰ろうとする しかし優しいメイちゃんは 「大丈夫です。いて欲しいです… それより先輩はりっく… リタくんの事をどう思ってますか?」と質問をした 「メイっちはりっくんて呼んでるんだね。 そのままりっくんでいいよ? …んーリタくんか? あまり良くわからない。好きだけど、 恋愛感情の好きとはまた違う気がする」 メイちゃんの問いにちゃんと答える先輩 「彼氏としてはアリですか…?」 真剣に聞く 「んー」 考えている 「ハッキリと聞かせて欲しいんです」 メイちゃんは先輩の手を握った 「ごめん…無い」 メイちゃんの手を握り返して先輩は答えた 「そうですか…」 どこか嬉しそうだった 「リタくんはただの後輩。 多分これからも男として見れる事は無いと思う。 それに私にはちゃんと彼氏がいるからねー」 先輩はメイちゃんのほっぺたを掴みグリグリしていた 「……先輩。 りっくんの事を本気になっても良いですか?」 メイちゃんはグリグリされた後 真剣な表情で先輩を見た 「………えい!」「うっ!」 始め暗い顔をしていた先輩は再びメイちゃんのほっぺたを掴んだ 「言ったでしょ?私はリタくんを男として見ることは無いって。 だからメイっちはちゃんとリタくんを射止めるんだぞ!じゃなきゃリタくんを食ってやるからなぁぁ」 またまたメイちゃんのほっぺをグリグリしている 「ひはい(痛い)…へんはい(先輩)…」 グリグリされている先輩を止めようとするが一向にやめない すると そこに僕が帰ってきた 「随分と仲良くなりましたね2人とも」 「メイっちとはマブダチだからねぇー!」 先輩はメイちゃんの肩を抱き寄せた 「え!?……あ、はい!」 メイちゃんも先輩の肩を抱き寄せ2人はくっついていた そして 3人は締めにデザートとして フルーツポンチを食べようとしていた 「白玉って案外 箸で取れるよね。不思議ね」 先輩は箸で食べていた 「あ、先輩!スプーンありますって!」 メイちゃんは先輩にスプーンを渡していた 「あ、りっくんはフォークね。はい!」 僕はフォークを受け取る 「なんでフォーク?」 先輩は聞いた 「りっくんはスプーンでも白玉を取ることが出来ないんですよ。なので昔から今もフォークなんです」 メイちゃんの言う通りだった
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