第1章 初恋

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既読されていない事は充分にわかってはいたが やはり悲しく辛かった… この時の僕は何を思ったのかなんでしてしまったのか ハッキリとは覚えていないけど 気がつけば、、、 [今でも先輩が好きです]と メッセージを送っていた・・・ しかし この続きを話す前にここから 僕と彼女の過去の話を聞いて欲しい 少し長くなるけど とても重要なお話なので 是非ともお付き合い下さい ------------------------------ 2016年4月 高校入学式 僕は校門に着くなり目を閉じある覚悟を決めていた それは、、、 中学の頃は卒業するまで勉強ばかりで 特別に何かをした事が特に無くって 中学卒業式の夜 家で僕は何故か今までの事を振り返り始めた しかし 何度 振り返っても勉強してる事しか思い浮かばず 周りは楽しそうに思い出話をしているのに 自分は皆と比べると なんてつまらない青春時代を送って来たんだと 一人で一晩中泣いていた事があった だから 高校では思いっきり青春時代を楽しみたいと思って 普段なら絶対にやらない髪の毛をセットしてネクタイを少し緩め入学式に挑んだ 僕は校門の前で深呼吸して息を整え 門を潜り校舎へと歩き出した... すると直ぐに玄関前の広場で人集(ひとだか)りが出来ていた 男子生徒ばかりで何かに興奮している感じだった 気になった僕はその人集りの隙間に入り覗き込んだ すると その人集りの中心には ・首くらいまでの長さの髪の毛 ・両サイドを巻いた明るい色の髪 ・大きく開いた目 ・瞳は吸い込まれそうな程に綺麗 ・鼻も高く ・唇は薄くそれでも今にでも奪いたい程に艶やか ・容姿は小柄 ・隙間からでも漂うフルーツの香り この人集りが納得出来るほどの女子生徒一人 とびっきの笑顔で囲んでいる男子生徒達に向かって手を振っていた… 僕はそんな光景にぼーっと女子生徒を眺めていた すると どんどんと人が集まり女子生徒に向かって迫って来る為 僕は弾かれ外に追い出され そのままの勢いで顔面から転んでしまった
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