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何かがおかしい。
その事実に気づいたときにはもう手遅れだった。
頭の中で最高とも最悪とも呼べうる感情が渦巻く。
呼吸できない。
脳みそが溶けそうで、真っ白で、それでいてやたらと冷静に現実を眺めている。
あれほど注意していたのに…とは言いがたい。
自分ではこれ以上にないくらい注意していたつもりでも、100%なんて言葉は存在しないのだから。
腹をくくって現実と向き合う。
やはり間違いはなさそうだ。
深呼吸を一つ。
大丈夫、何があっても大丈夫。
「あのさ…妊娠してるみたい」
嬉し涙も拭わずにあなたから今までで1番素敵なキスをされながら、この人と出会えてよかったと心の底から安堵した。
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