非凡な日常

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それでも、例え陰陽師の血筋に生まれても、俺みたいに「視える」ほどしか力がない人もいるし、それよりよっぽど「力がほぼ無い」人の方が多い。むしろ現代では、血筋に関係なく、それなりに力を持っている人の方が少数派だ。 だから、その少数派の中でも特に少数派、怪異を倒せる程多くの力を持ち、陰陽師の血をひく、陰陽師として将来有望な稀有な人材は少数精鋭の特殊クラスに分けられ、特別なカリキュラムをこなしていく。 一方、俺たちみたいな怪異を倒せる程の力を持たない陰陽師の血をひく生徒たちは一般クラスに分けられて、(俺が思うに)普通の学校の授業に陰陽師にまつわる授業を加えられたようなカリキュラムを組まれている。 (……怪異を倒す程の力を持つ子供に対して、その強大過ぎる力をあまり振るわない様に教育するためにこの学校が存在するのはわかる。 だけど、俺たちみたいな、人を傷つけるほど力を持っていない陰陽師の末裔まで入学しなくても…って正直みんな思ってる。 何でわざわざ力があまりない子供まで集めるのか……この学校で最大の謎だ。。。)
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