「非凡な日常」が崩れると「非日常」になるんだってさ

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「因みに、もしかなたが賭けにのらないなら……僕、ずーっとかなたに付きまとうつもりからね?」 なんだよ、その逆ギレは! 俺が怒られる謂れはないと主張しようとして、やっと気付いた。 少し慣れ始めていた梟の気配が、ただでさえ重いというのに幾ばくか重たくなっていた。梟は本気で俺に怒っているのだろう。 ゾゾ……と、大量のムカデが背中を這い上がって来ているかのような強烈な不快感と嫌悪感が一気に襲ってきた。 加えて、俺にストーカーする梟を想像したせいで腕にかなりしっかりした鳥肌がたった。 「うわっ……なんだよ、その恐ろしい脅しは……」 鳥肌を宥めるだけにしては大袈裟に腕を擦る。殺気に似た梟の気配に怯み、この場を茶化すことでどうにかやり過ごしたかったのだ。 「ねえ、僕は本気なんだよ?これでもまだ、かなたが真面目に取り合ってくれないなら……僕は本当にそうするからね?」 確かにそう言う梟から冗談のようなものは一切感じられない。 真剣過ぎる程に真っ直ぐな梟の眼を見ていると、梟のストーカー宣言を思い出してしまい、再び両腕に鳥肌が刻み込まれた。 こりゃあ、冗談じゃ済ませられそうにないな… これ以上はどうにもならないとわかり、依然腕に鳥肌を立たせたまま、悔しさに頭をガリガリと掻き毟った。
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