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「悪いけど、ぼくは怒れるゴーレムなんかと話をする時間はないよ。動揺するのはわかるけど。少し落ち着こうか。だから、はい。お座り」
席を促されると、グランドは憤懣を深呼吸で鼻から排気。イスにどかりと腰を落とす。
ロークワゴンは頷いてから、机の上の書類の山をきょろきょろと見回す。
「仕方ないさ。無理もない。きみは国防という一番誰もやりたくないことを、魔法使いの責務としてまっとうしている。
その上、夫や父親まで完璧にこなせとは、セレナにだって言えないよ……あれ、どこだ?」
「お前……さっきから何を探してんだ」
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