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「くそっ。こんなこと初めてだ」
力なく吐き出して、グランドは冷たい額の汗を拭った。
ロークワゴンは、少し躊躇ってから、
「やっぱり〝擬死回生〟の――」
「うるせぇっ! その話をこの場で声にするなっ!」
グランドがギロリといとこを睨む。
そのひと睨みでロークワゴンは怯えた様子でうつむいた。
「ごめん。僕が軽率だった」
「いや……なあ、ローク。それ以外で、他に考えられる理由は思いつかねぇのかよ」
「十七年だよ。あの子が生まれてすぐマナが応えないって分かって、十七年間も探して糸口さえ掴めない。悪いけど、最近はもう、どうでもいいかなって思い始めてる」
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