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「割り切るのが早ぇだろ!?」
グランドが目を見開いて、凄味のある顔で迫ってくる。
「ごめん。熱苦しいから。言葉が足りなかった。もう必要ないかもってことさ。成績は座学だけなら文句なしのトップ。
多くの友人にも恵まれ、彼女の論文に目をつけて、ぼくに打診してきた民間企業は二七。年越しにはこの数はもっと増えるだろうね。
だから彼女にマナがあろうとなかろうと彼女の人生に何ら支障はない。そう思えているんだよ」
「企業がもう目をつけて……娘が竜の魔術師の血統でなければ、な」
「グランド」
「レイヴンハートの家名をもちながらマナがないのは、文字の書かれてねぇ魔導書とおんなじだ」
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