序章
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序章

(――生まれてくる時、常に双子であるのは、古代魔術師の〝願い〟である   とともに、われら【両双家】の呪いでな――)  いつだったか、祖父じいちゃんに、そう言われた。  どうしてそういったのか、意味は教えてくれなかった。  おれの場合、双子といっても、似てなかった。  彼女は女で、おれは男として生まれた。  一族の系譜は二卵双生児が常。初代から性別や顔もバラバラだったらしい。  下手すりゃ、兄弟だと言われるまで、まったくの赤の他人に見えたほどだ。  でも、おれは物心ついた時から、彼女が大好きだった。  彼女がそばにいてくれるだけで、おれは安心できた。  そんなある日、おれは4歳で、バケモノになった。  高位魔法〝レーヴァティン〟を発動させ、屋敷の西館を吹っ飛ばした。     
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