Rua ~物語のはじまり~

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林「じゃあ先に部屋に案内しますね。」 穏やかな表情でそう言う林さん。 もうすでに母のようにも感じられる← 2階に上がって奥の部屋が私の部屋。 手触りのいい扉を開けると ふわっと木の香りが漂った。 センスのいい北欧風の内装。 まるで〇―タ―〇ビットや 〇〇バニアの世界。 天井に可愛らしいシャンデリア。 壁は下半分が木目で 上半分が小さな花柄の壁紙。 ナチュラルカントリーな 家具がとにかく可愛すぎて すぐに私のハートを鷲掴みにしてくれた。 林「学園長の趣味なのよ」 出窓や小さなベランダもあって 光が入ってきて明るい。 林「部屋は週に1回掃除の日が決まってます。散らかってたり汚したりするとペナルティが課せられるので注意してね??」 るあ「ペナルティ?」 林「それは後で寮長から説明があると思います。あとは・・・・浴室や談話室に案内しますね。」 るあ「はい」 荷物を壁際に置いて 林さんから部屋の鍵を受け取った。 まるで宝箱でも空けちゃいそうな レトロなカギにはリボンと 小さな赤い石が付いていた。 私のドツボです(笑) 部屋のカギをちゃんと書けるようにと 林さんに見張られながら鍵をかけて そこから長い廊下を渡って 少し短い階段を登ると かなり広めの談話室についた。 お洒落なカフェのような場所で すでに沢山の寮生たちでにぎわっていた。 あれ?ここって女子寮だよね?? 談話室にはどう見ても男子生徒の姿が・・・・。 林「ここは唯一、男子寮との共用スペースなの。出会いの場になる様に。これも学園長のシュミね(笑)」 るあ「はあ・・・・・」 普通は恋愛禁止なんじゃないの?? と思いっきりカン違いしてる私。 学園長の意図するところは きっと将来の繋がりとかそういう意味だろう。 そもそも住む世界が違うので 談話室へ来ることはないはず← と、そこへ綺麗な人がやってきた。 林「あ、菊池さん。ちょうどよかったわ。今日から入寮する南琉愛さん。」 長く真っすぐな綺麗な髪をなびかせて いい香りのするその人は ニッコリと柔らかい表情を浮かべた。 美、美人(゜o゜) こんなきれいな人初めて見た!! 愛乃「寮長の菊池愛乃です。よろしく。」 るあ「南です!!よろしくお願いします!!」 林「じゃあ後は菊池さんにお願いしようかしら?部屋の案内は済んだから、寮のルールやお当番のことを話してあげてもらえる?」 愛乃「わかりました」 そう言って林さんは ニコニコと上品な笑顔で行ってしまった。
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