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第40話:レベル40 春の恐怖の遠足
レベル40になった。人を殺せるレベル80まであと半分というところに来た。あれだけいろいろなモンスターやら動物やらを殺して、まだ半分なのか、という感じだ。レベル80までは遠いなあ。レベル100までの道のりは、本当に長い。
僕は、レベルを上げたい気持ちが割と強い方だと思う。それでも、毎日毎日同じことの繰り返しには若干嫌気がさしていた。モンスターを殺すのはいいけど、いつも同じようなモンスターを殺すのに飽きてきているのだ。レベル50になると、新しい呪文を使えるようになり、倒せる対象のバリエーションが増えるのだが、それにはあとレベル10上げないといけない。考えるだけで嫌になってきた。こんな気持ちになるのは即死魔道士になって初めてだった。
魔法が使えるようになったばかりのころはそれはそれは感動した。ただの人から魔法使いになるのは大きな変化だから、当然だ。現に、ロビーに出入りしている一年生の特殊魔道士達は、身につけたばかりの特殊魔法を楽しそうに乱発している。だけどその感動は、日々が過ぎるにつれ薄れていくのだ。僕が考えていることは、皆もわりと考えているようだった。何かあれば魔法を使っていた、ショウやトイ辺りが最近おとなしい。
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