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第41話:レベル41 遠足準備
「それにしても、おやつ代500ゴールドで経費から支給って、うちの学校太っ腹だなあ」
トイが呟いた。僕たちは今王都の菓子屋に来ている。せっかくクラス全員での遠足なので、遠足準備もクラス全員で行うことになったのだが、一番最初に向かったのは菓子屋だった。「恐怖の」とついた遠足とはいえ、普段と違う学校行事に浮き足だっているのは事実だった。
やっぱり、遠足といえばお菓子である。
「やっぱり魔力回復できる飴とか買うべきじゃないか? おやつ代が学校支給ってなんか試されてない?」
ポールトーマスは遠足のおやつでも真面目に実用性を考えていた。
「えー? 魔力回復系のお菓子ってまずいからやだなあ」
ポールトーマスの横にいるネルが答える。
「うーん? 『恐怖』を紛らわすためのおやつじゃないの? 好きなもの食べたほうが元気でない?」
ショウが答えた。
「なるほどなあ。それもそうだな。うん、これだけ個性が別れてるんだし、各自の判断で好きなものを買おう。それから、おやつが身を助けるようなことがあった場合はみんなで分け合おう」
とポールトーマスがまとめた。みんな納得してそれぞれ好きなお菓子を物色した。
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