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「虫モンスターの佃煮かあ。おやつに入るかなあ」
ショウが虫モンスターの佃煮を手に取り悩んでいる。
「おやつ以前に、食いたくねえ……」
と、トイが答えた。
「だけど、虫モンスターの佃煮、魔力増大効果とかあるみたいだし、買う価値はあるんじゃないかしら」
キャサリンが言った。
「一人500ゴールドだから十人だと5000ゴールドあるんだし、手分けして魔力の効果のあるやつは一通り買っとく?」
リャが提案した。
「いいね、そうしよう」
ポールトーマスが賛同した。
「俺は甘いもの苦手だから、おやつは何でもいいし、魔力効果のあるやつにしとくよ」
ワープマンは、効能で選ぶようだ。
「僕も、魔力回復できるやつにするよ。恐怖の遠足だからできる限り対策はしないとね」
カランドが言った。
「荷物多いのは大変そうだから、できるだけ軽いお菓子にしようかしら」
リリイはリリイの肌と同じような白くてやわらかい豆のお菓子を買っている。
おやつ一つでも結構考えることは違うものである。
「キルルは、何買うの?」
リリイが訪ねてきた。僕が気になって手に取ったのは、黒い飴が詰まった袋だった。袋には「闇飴」と書いてある。
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