第41話:レベル41 遠足準備

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「『闇飴』? ってなあに?」  リリイが聞くと、 「ああ、それはいろいろな効果の飴がごちゃまぜに入ってるんだよ。黒い着色料が塗ってあるから食べるまで効果がわからないんだ」  トイが説明した。 「なるほど……」  僕はこれを買うことにした。 「キルル、遠足のお菓子で博打打つのか、意外だなあ」  トイが驚いていたが、 「いや、なにが起こるかわからない遠足なんだからこういうのも役に立つかもだし」  と、僕は答えた。そう、遠足のしおりには、行き先は書かれていなかった。どこに行くのか当日のお楽しみらしい。たぶん、ろくなところじゃないんだろう。 「まあ、そうだな、俺は自分が監修したお菓子にしとくよ」  トイは袋の表面にクイズが書かれたお菓子を手に取った。トイがこんなものを監修しているとは、驚きである。
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