第42話:レベル42 ダンジョン

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「先代の校長先生、出口がないですが!?」  ポールトーマスが聞くと 「ほほ、力を見せとくれと言ったろう。出口も自分たちで探すんじゃな。がんばれよー」  先代の校長先生はにこにこして言った。 「相変わらずスパルタですねえ」  校長先生が先代の校長先生に向かって言った。 「お前が生温いんじゃ。自分がスパルタ教育できないからって、隠居のわしを頼るな」 「老人なんて、頼られなくなったら張り合いなくなってすぐ死にますよ」 「だまらっしゃい」  先代の校長先生は校長先生を吹き飛ばした。  校長先生は、壁にぶつかって倒れ、動かなくなった。 「ほうら、もう先生はあてにならんぞ」  先代の校長先生は僕たちに言った。 「え? 校長先生死んでませんよね?」  トイが聞くと、 「多分な。まあ死んだらこいつはそれまでってことじゃ。お前らもな。ほら、怪獣が来るぞ」  振り返ると、怪獣は僕たちに今まさに襲いかかろうとしていた。
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