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僕はすぐにスーと意気投合した。特殊クラスのみんなとも馴染みかけてはいたが、それ以上にスーと気が合った。その日以降、僕は昼間スーと過ごすようになった。
スーは王都で暮らしているから、すぐに自宅に呼んでくれた。スーの部屋に行ってすぐ気がついたのだが、スーは毒物や、残虐な拷問の本や、スプラッタ系の本のコレクターだった。
「毒物でも使ったらあいつら殺せるかなって」
スーは結構サラッと話した。
「あと、この本、面白いんだよ! キルルも読んでみない?」
僕は興味本位でスーが貸してくれたの小説を読んだ。スーの本は、見事なまでに復讐ものとスプラッタ物が揃っていた。
僕はその本を夢中になって読んだ。と、いうのも、僕が今まで過ごした町には、こんな本なかった。田舎町だったから、大ベストセラー本しかなかったし、その大ベストセラー本は、主人公がやたら優しかったり、理不尽な目に合っても相手を許すような、ペラペラの綺麗事しか並んでいなかった。どれもこれも気に入らなかった。だから僕は魔導書は好きだけど小説は好きじゃないと思っていた。だけど、スーの持っている小説はなんて痛快で面白いんだろう。
僕は残虐なものが大好きだったようだ。ただ単に気づく機会がなかったらしい。
僕はさらに即死魔法を身につけるのが楽しみに
なった。明日、南の地方の式典と適性検査がある。そしたらいよいよ授業が始まる。
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