第二章 第1話:レベル1 即死魔法の教科書

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その次のページに、使える魔法とその効果、使うために必要なレベルについて書かれていた。 「レベル1から5までは植物を枯らすことができる。レベルが上がるにつれ枯らすことができる植物の大きさおよび範囲が広がる。 レベル6になれば手の上に乗るサイズの虫や動物、モンスターを殺せる。レベルが上がるにつれ大きな対象物が殺せるようになり、一度に殺せる量が増える。 レベル50からは自分より大きな動物とモンスターが殺せる。レベルが上がるにつれ大きな対象殺せるようになり、一度に殺せる量が増える。 レベル80からいよいよ人間を即死させられるようになる。即死魔道士はレベル80になったとき、性格上、必ずこの魔法を使いたくなる。しかし、ここからはリスクが伴い、失敗したときに一定確率で自身が死亡する。レベル80だと失敗率はおよそ10%である。レベルが上がるにつれて失敗率が下がり、即死魔法の射程距離が上がり、殺す相手が遠くにいても殺せるようになる。レベル100になれば失敗率は0.1%になる。そして殺す相手の顔と名前さえ知っていれば殺せるようになる。 人殺しの魔法は魔力の消耗が激しくレベル100であっても一日に一人しか殺すことができない」 そのあとに各魔法の呪文などが書かれていた。 これが「即死魔法の書」のすべてだった。 なかなかすごい内容だ。他の魔道士が読めなくなるように配慮されているのもうなづける。 教科書を読み終わったところでホームルーム終了の時間になった。
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