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第8話 僕が見る世界と、他人が見る世界
「こうやってみると、みんな使える魔法と性格にそこそこ関連性があるんだなあ」
ロビーにて、音楽魔道士カランドが特殊魔道士名簿を見ながら言う。
「たしかに……カランドは音楽好き、ネルは怠惰、リャは言葉を略したがる、ワープマンはせっかちだしな」
複合魔道士ポールトーマスは相槌を打った。
「この関連性って先天的なものなのかな? それとも逆? 僕を例に出すと、音楽魔道士の素質を持ってたから音楽好きなのか、音楽が好きだから音楽魔道士の素質が出たのかどっちなんだろう?」
「ああ、それな。前者の方らしいよ。『音楽魔道士の素質があるから音楽好き』が正解らしい」
クイズ作成魔道士トイが答えた。以前気になって校長に聞いたことがあったそうだ。
「どの魔法に適性があるかは生まれ持ったものなんだと。だから適性検査があるんだし」
「なるほど」
カランドは、トイの説明に納得がいったようだ。
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