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昼休み。因縁の女子に呼び出された拓郎は校舎屋上にいた。
「一応自己紹介。私は杉田真帆。学級委員長だから覚えといて。つうか拓郎君のお姉さんにブスって言われた女だから。よろしくね拓郎君。それでね、一つ聞きたいんだけど。なんであの女は私に謝らないの? 信じられないんだけど? あの女、頭おかしいんじゃないのマジで。なんであの女の代わりに拓郎君が謝るわけ? ちょっと納得いかないんだけどホントに。拓郎君が彼女いないって以外は本気でムカついてるから私本当に。あの女ここに連れてきて私に謝罪させてくんない? 本気で。拓郎君を困らせるつもりはないけど気分最悪だから本気で。大嫌いあの女。最悪。学級委員長として無視できない。ちょっと仲良くできそうにないんだけど、拓郎君どうする?」
一通り聞き終えた拓郎は無言で頭を下げた。
「家に帰ったら説教しておくから今日は許してください。姉さんは世間知らずだから僕も困っているんだよ杉田さん。どうか仲良くしてほしい」
そう言って拓郎は突き出されていた杉田の右手を両手で握った。
「ぴゃっ? な何すんのいきなり! 最低! スケベ! 最悪!」
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