落ちた――!

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 なかなかチャーミングな女性だった。 「で、どうすればいいの?」 「そのまま、こっちに倒れるんだよ」 「ダメ。体が動かないし、手がもたない……。落ちるー! 助けてー!」  そのままミキは、サトシから見て真上の空へと、吸い込まれるように行ってしまった。 「キャ――!!」  サトシは頭を抱えて、うずくまった。 「そうか……。ミキからすると、こっちは下だから落ちて行ってしまったんだ……。ごめん、ミキ……。ん? ミキって……僕の彼女も美紀だ……。今年のバレンタインには、手作りのチョコをくれることになってるんだ……。僕は、どうすれば……」
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