0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
なかなかチャーミングな女性だった。
「で、どうすればいいの?」
「そのまま、こっちに倒れるんだよ」
「ダメ。体が動かないし、手がもたない……。落ちるー! 助けてー!」
そのままミキは、サトシから見て真上の空へと、吸い込まれるように行ってしまった。
「キャ――!!」
サトシは頭を抱えて、うずくまった。
「そうか……。ミキからすると、こっちは下だから落ちて行ってしまったんだ……。ごめん、ミキ……。ん? ミキって……僕の彼女も美紀だ……。今年のバレンタインには、手作りのチョコをくれることになってるんだ……。僕は、どうすれば……」
最初のコメントを投稿しよう!